A Case Report of Localized Gastric AL-Type Amyloidosis with a Stricture of the Pylorus

2010 
症例は55歳の男性で,嘔気,嘔吐を主訴に当院を受診し精査・加療目的で入院となった.胃透視検査では幽門部狭窄を認め,胃拡張の状態であった.胃内視鏡検査では内視鏡は容易に十二指腸まで通過し,胃・十二指腸に悪性を疑う粘膜病変は認めなかった.おのおの生検を行ったが異常は認めなかった.CTでは幽門部の壁肥厚を認めた.確定診断は得られなかったが,癌を否定できないため,壁肥厚部を含めた幽門側胃切除を施行した.摘出標本よりAL型アミロイドーシスと診断され全身検索を行ったが,他臓器へのアミロイド沈着は認められなかった.また,胃以外の消化管からもアミロイド沈着は認められず,胃に限局したアミロイドーシスと診断した.胃限局性アミロイドーシスは,本邦で詳細に報告した症例は19例と比較的まれな疾患であり,文献的考察を加えて報告する.
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