Effects of Dietary Proteins on the Protein Accumulation in the Small Intestinal Contents of Rat; with Special Reference to Egg Albumin

1) 雄白ネズミにカゼイン, 卵白アルブミン, ツエイン, ゼラチンまたはグルテンを20%含む飼料を4日間毎日1.5時間ずつspaced-feedingし, 最終日の摂取終了1時間後に全小腸内容物を採取し各態窒素を定量した。2) 卵白アルブミン摂取により腸管内に多量のたん白質が集積することが認められた。その一部は1%トリクロル酢酸含有95%エタノール可溶性, 水溶性たん白質画分 (TE) であり, その電気泳動像は血清アルブミンに一致した。3) このような腸管内水溶性たん白質の集積は食餌中のカゼイン水準によってわずかに変動し, 消化時間とともに減少し, 同時に同様なTE画分の変動を伴ったが, 無たん白食4日間, 飢餓2日間で顕著なTEの減少は認められなかった。