RETROPERITONEAL LIPOSARCOMA WITH HEPATIC PORTAL VENOUS GAS

2003 
症例は39歳,女性,昭和63年12月他院で後腹膜脂肪肉腫摘出術,平成6年11月と平成10年6月に再発のため当院で腫瘍摘出術施行.平成11年6月腫瘍再発が判明し入院治療を予定していたが7月1日突然の高熱をきたし緊急入院となった.翌2日には激しい腹痛が出現し,ショック状態に陥った.右下腹部中心に弾性硬,小児頭大の腫瘤を触知し,右側腹部から背部にかけて皮膚の発赤,腫脹がみられ,著明な圧痛を認めた.腹部CTで腫瘍内部に広範なガス像を認め,さらに腹腔内遊離ガス像と肝内門脈に樹枝状に広がるガス像が認められた.腫瘍の腹腔内ならびに腸管内穿破による敗血症と診断し緊急手術を施行.感染を伴った腫瘍をその周囲に癒着した腸管とともに可及的に摘出し,腹腔内洗浄の後,ドレナージ術を施行した.術後敗血症によるDICを併発したが集中治療により一般状態は回復した.しかし,術後1カ月目頃より急速な腫瘍再発をきたし術後73日目に死亡した.
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