A CASE OF ECTOPIC KIDNEY WITH MESENTERIC INJURY ACCIDENTALLY DETECTED BY BLUNT ABDOMINAL TRAUMA

2006 
症例は57歳,男性.自動車の間に腹部を挾まれる交通事故で来院した.受診時,下腹部痛を訴えるのみで特に胸腹部に外傷を認めなかった.腹部CT検査にて肝表面に腹腔内液貯留を認めると同時に,左腎は骨盤内に認め異所性腎であった. 1時間後,腹痛が増強し,ショック症状が出現したため再度腹部CT検査施行し,腹腔内液貯留の増強があった.腹腔内出血による出血性ショックの診断で受傷約2時間後に開腹術を行った.腹腔内に約1,100mlの出血を認め,回腸末端から約60cm口側の小腸間膜が8cmの長さにわたり断裂していた.小腸は一部血流不良のため部分切除した.左腎は骨盤内に確認できた.異所性腎は,ほとんどが無症状で経過するため,認識されずに経過される症例が多い.本邦で転倒による腹部外傷により腎破裂を呈した異所性腎の報告はあるが,腸間膜損傷を契機に異所性腎が発見された報告はされていないため,文献的考察を加え報告した.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    1
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []