Clinical application of the preoperative prism adaptation test in patients with intermittent exotropia

2008 
目的:間歇性外斜視症例について、術前のプリズムアダプテーションテスト(以下、PAT)により、術後の両眼視の状態を予測できるかどうかについて検討した。対象と方法:対象は、2006年1月から2007年7月までに岡山大学病院で手術を行った15歳以上の外斜視症例57例。術前にPATにより、斜視角を中和するフレネル膜プリズムを平均2.9ヶ月間装用させ、初回装用時と手術直前、及び術後の両眼視の状態を比較した。両眼視検査には、バゴリーニ線条ガラステストを使用した。また、術後の両眼視を予測できない因子についても検討した。結果:1.術後の両眼視の状態と一致したのは、初回装用時では47%、術直前では77%で、両者の間には有意差が認められた(p<0.01)。2.術後の複視の予測は、感度100%、特異度87.0%、陽性予測値30.0%、陰性予測値100.0%であった。3.斜視角が大きい場合、術後の両眼視の状態を予測することは困難であった。結論:間歇性外斜視症例に、術前にPATによりフレネル膜プリズムを装用させ、シミュレーションをすることにより、77%において術後の両眼視の状態を予測することができる。
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