Moessbauer spectroscopic and electron microscopic investigation of Fe-supported Y-type zeolite.

1987 
市販のアンモニウムY型ゼオライト(NH4Y)を硝酸鉄(III)水溶液にて処理し調製した鉄担持Y型ゼオライトの電子顕微鏡観察およびMossbauerスペクトル測定を行ない,担持された鉄化学種の状態について検討した。電子顕微鏡観察により,担持された鉄化学種の粒子径は10A以下であること,室温もでのMossbauerスペクトル測定から鉄化学種は六配位の三緬の鉄であることがわかった。また,4.2KのMossbauerスペクトル測定では,幅広な磁気分裂(内部磁場の大きさ:46.0T)を示す鉄化学種と,比較的強い吸収をもち四極子分裂(同位体シフト:0.49mm.s-1,四極子分裂値=1.10mm.s-1)を示す鉄化学種の2種類が存在した。上に述べた磁気分裂はゼオライトのケージ内に担持された超微粒状酸化鉄により,また四極子分裂はゼオライト骨格と結合した鉄化学種によるものと推定した。
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