TWO CASES OF MALT LYMPHOMA OF THE COLON
2002
症例1は70歳,女性.下部直腸前壁の半球状,中心陥凹を有する固有筋層外に発育した粘膜下腫瘍に低位前方切除結腸肛門吻合術を施行した.組織学的には小型のくびれた核を持つ異型リンパ球が粘膜上皮や腺組織へ浸潤し, MALTリンパ腫,深達度a1, nOと診断した.症例2は56歳,男性.上部直腸の15mmの表面平滑,血管の拡張した粘膜下層中心の腫瘍にEMRを施行した.小型から中型のくびれた核をもつ異型リンパ球が粘膜下層を中心に増殖し一部粘膜上皮内へ浸潤していた. MALTリンパ腫,深達度smと診断した. MALTリンパ腫は内視鏡で多彩な像を呈する事が多い.一般に手術が第1選択とされるが深達度診断には超音波内視鏡が有用であり粘膜下層以浅の症例は局所切除も可能だが固有筋層以深の症例はリンパ節転移,再発も見られることからリンパ節郭清を含めた腸管切除が必要と考えられた.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
9
References
0
Citations
NaN
KQI