Bronchogenic cyst causing pulmonary arterial occlusion

2005 
右主肺動脈閉塞を来した気管支原性嚢腫の1例を経験した. 症例は33歳女性. 2003年3月より咳嗽を認め, 他院で内服加療を受けていた. 5月初めより胸痛, 発熱を伴う様になった. 胸部X線写真で縦隔異常陰影を指摘され, 当科に紹介された. 胸部CTでは, 気管分岐部下に径10×7cmの内部均一な嚢胞性病変が認められた. 嚢胞による圧排のため, 右主肺動脈の閉塞, 右主気管支の狭窄を認めた. 血流シンチでは, 右全肺野の血流欠損が認められた. 手術は後側方切開, 第5肋間開胸にて施行した. 嚢腫の完全摘出を行い, 右主肺動脈への圧迫を解除した. 術中, 右主肺動脈の虚脱は改善されず, 肺血流の再開は確認できなかった. 術後6時間頃より再灌流障害によるものと考えられる心室性期外収縮, 心室粗動が出現した. また翌朝の胸部X線写真で右肺野の肺水腫像が認められ, 血流再開によるものと考えられた. 術後3ヵ月目の血流シンチで, 右肺野の血流は左肺野と比較して軽度の低下を認めるものの均一な分布が確認された.
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