Fine needle aspiration biopsy of the liver, A study of discrepancy between cytologic and final diagnoses.

1984 
肝穿刺細胞診199例, 延234回のうち, 最終診断の明らかな175例, 延209回を対象として, その成績と, 細胞診と最終診断の不一致例の検討を行った.成績: 悪性100例中陽性は88例 (88%) で, 高率であったが, 良性75例中4例 (5%) の偽陽性があり, 正診率は90%であった.不一致例の検討: 偽陰性例26回中良性細胞のみのものは20回, 変性細胞あるいは細胞数が少ないものが4回で, 細胞採取技術の向上が望まれる.一方高分化肝細胞癌と肝硬変の細胞鑑別が問題で, 比較的異型軽度のため陰性あるいは疑陽性にされていたものが3例あり, 逆に, 核の重積性, 大小不同性, あるいは核内封入体から陽性とされていた偽陽性が2例あった.また, 異型裸核細胞だけで陽性と判定するのは危険で, 注意を要すると思われた.肝穿刺細胞診は, 安全で正診率も高く, 肝限局性病変の有用な検査法であることが再確認された.また, 不一致例の検討より, 細胞採取技術の改善と, 高分化肝細胞癌と肝硬変の細胞鑑別について, 症例を重ねて検討する必要があると思われた.
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