A CASE REQUIRING LAPAROSCOPIC ENTEROLITHOTOMY FOR GALLSTONE ILEUS

2010 
われわれは,高齢者の胆石イレウスに対して腹腔鏡補助下にイレウス解除術を行った症例を経験したので報告する.症例はアルツハイマー型認知症を合併する83歳男性で,腹痛・嘔吐を主訴とし脱水・腎機能障害がみられた.腹部CT検査にて小腸・大腸は拡張し,回腸末端に24×23mm大の石灰化した結石を認めた.肝に胆道内ガス像を認めるも,胆嚢は同定できなかった.イレウス管造影検査にて回腸に嵌頓結石を認め,以上より胆石イレウスと診断し,保存的加療困難と考えて,緊急手術を施行した.腹腔鏡にて観察すると胆嚢周囲の癒着が著しく,全身状態を考慮して小開腹創より結石嵌頓部分の小腸部分切除のみを行った.胆石イレウスに対する手術治療に関しては,胆道系操作とイレウス解除術を1期的にするか2期的に行うかを年齢や合併症および全身状態,胆道系の状態を考慮して選択する必要があり,腹腔鏡下での観察や処置の低侵襲性は有用と思われた.
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