Synchronization of oviposition period of Torymus (Syntomaspis) sp. with vulnerable gall stage of the chestnut gall wasp, Dryocosmus kuriphilus YASUMATSU

1979 
クリマモリオナガコバチはクリタマバチとよく一致した生活環をもつ在来天敵として最も有望視されてきた。本研究はこの寄生蜂の羽化および産卵時期を明らかにし,産卵時期が産卵可能な寄主の存在時期と同調しているか否かを明らかにすることを目的として,1978年春,福岡市およびその近郊の3地点において行ったものである。その結果次のことが明らかとなった。寄生蜂の雌の羽化は3月中旬~下旬に,産卵は4月上旬~申旬に行われ,各調査地間でほぼ一致していた。産卵時期と産卵可能な寄主の存在期間との同謂性は多くの場合良好であったが,クリ樹によっては悪いものがあった。以上のことから,クリマモリオナガコバチの天敵としての働きを評価する場合,クリ樹の性質を考慮すべきであることが示唆された。
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