A case of severe electrolyte and acid-base disorders treated by hemodialysis after fluminant hepatitis

2009 
高度の電解質・酸塩基平衡異常を呈する例では,時に透析療法が必要とされる場合がある.われわれは,劇症肝炎治療後に著明な電解質異常を呈し血液透析にて改善した1例を経験した.症例は31歳,男性,心房細動加療中.全身倦怠感を訴え近医受診.肝逸脱酵素の著明な上昇を認めたため当院を紹介.劇症肝炎と診断され入院のうえ血漿交換を第1~3病日に連日行い,引き続きステロイド大量療法を施行し,新鮮凍結血漿を投与した.肝障害は改善傾向であったが,電解質・酸塩基平衡異常が進行し,HCO3- 47.5 mmol/L,Na 164 mEq/L,K 2.0 mEq/Lと著明な代謝性アルカローシス,高Na血症,低K血症を呈した.電解質異常の原因として血漿交換やステロイド治療,グリチルリチン投与などの医原的要因が考えられた.腎不全(血清Cr 2.5 mg/dL)および心機能低下を合併し,保存的加療での補正は困難と考えられた.第8,9病日に血液透析を行い,電解質異常を補正することにより,全身状態は改善した.
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