Evaluation of a Rapid Staphylococcus aureus Detection Kit “KAKUSAN Test Staphyloc occus aureus” by the Colorimetric DNA/rRNA Hybridization Method in Microplate Wells
2001
S.aureusの検出用に開発されたDNAプローブキット「核さんテスト黄色ブドウ球菌」を評価した.本キットはマイクロプレートウェル内でのDNA/rRNAハイブリダイゼーション法を使用している.本キットの純粋培養菌液での検出感度は7.0×105cfu/mlであり, 市販食品の10%乳剤では3.2×106cfu/mlであった.10%乳剤に含まれているS.aureusを加熱により殺菌しても, また加熱殺菌後冷凍保存しても検出感度は変わらなかった.増菌培養と本キットを組合せたECDP法は検査日数が増菌培養法よりも2日間短いが検出感度は同等かそれ以上であった.273検体 (弁当類, 冷凍食品とその他の食品) を用いてECDP法と培養法の検出成績を比較した.52検体がECDP法と増菌培養法で陽性であった.両方法の結果の一致率は100%であった.一方, 直接分離培養法では273検体すべてが陰性であった.これらの結果より, 食品などのS.aureus検査に本キットおよびECDP法は有用であることが示された.
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