2.胃癌:2)腹膜播種
2018
近年,化学療法・分子標的薬の治療成績向上により,根治切除不能の進行癌が根治切除可能となる症例を経験するようになり,胃癌でもconversion surgery という概念が導入された.一方,腹膜播種や腹腔洗浄細胞診陽性を伴う胃癌はきわめて予後不良であり,全身化学療法のみでは予後延長効果には限界がある.腹膜播種例に対してもconversion surgery による予後向上が期待されるが,まだそのエビデンスはとぼしく,今後,その意義について前向きに臨床研究を通して検討する必要がある.
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