DONOR SAFETY OF COLLECTING RED CELL CONCENTRATES OF 600ml WHOLE BLOOD IN A SINGLE DONATION WITH A HALF-YEAR INTERVAL BY RED CELL APHERESIS
2011
[背景]少子高齢化社会では赤血球製剤(RCC)の需要増加が見込まれる一方,献血者の減少が危惧される.現状の献血者の平均献血回数が年2回未満であることから,1回の採血赤血球量を増量し,現行の採血基準内(全血相当量1,200ml)で年2回採血が安全に実施できるかの検討は有意義と考える. [対象・方法]承諾を得た58kg以上の男性供血者18人から,赤血球成分採血(RCa)により3単位RCC(全血600ml相当の赤血球)を6カ月間隔で2回採血し,採血中・後の副作用および採血前と6カ月後まで血算,血清鉄,血清フェリチン(s-Ft),エリスロポエチンを検査した.RCaには,1回目(1-RCa)はヘモネティクス社CCS,2回目(2-RCa)は改良ボウルを組み込んだ同社のMultiを使用した. [成績]1-,2-RCaとも問題になる副作用はなく,Hb値は採血直後に11g/dl以上,3カ月後には採血前値に回復した.s-Ftは各採血前値に比し1-RCa 6カ月後61.8±20.2%,2-RCa 6カ月後77.0±29.5%の回復に留まったものの,経過中12ng/ml以下になった6例においてもHb値は回復した.2-RCa採血直後のRCCの遊離Hbは20.1±10.8mg/dlであった. [結論]3単位RCCを6カ月間隔で2回採血することは安全に実施できると考える.なお,s-Ftの動向は今後の検討課題と思われる.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
5
References
0
Citations
NaN
KQI