右胃大網動脈を用いたredo off-pump CABGと腹部大動脈瘤人工血管置換術の一期的手術治験例
2003
症例は71歳,男性.既往歴として15年前,狭心症に対し冠動脈バイパス術が施行された.今回,グラフト閉塞に伴う再発狭心症と腹部大動脈瘤に対する手術目的で入院となった.手術はグラフトとして右胃大網動脈を用い,経横隔膜的に胸腔に誘導し,左開胸下にoff-pump CABGを行い,ひき続き,一期的に腹部大動脈瘤人工血管置換術を施行した.術後合併症は認めなかった.このような症例に対し,本術式は胸骨正中切開と腹部正中切開の連続性を回避し,より低侵襲に一期的手術を行ううえで有用であったと思われる.
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