Clinical Studies on Infantile Skin Candidiasis and a Source of Candida Infections in a Maternity

1973 
最近における乳児カンジダ症の増加には異常なものがあり,いろいろの推測がなされている。それにはまず副腎皮質ホルモン剤の安易な使用,暖冬,抗生物質の乱用などが指摘されている。われわれの調査ではさらに乳児下痢症の既往のある患者が比敏的多く,さらに産院あるいは未熟児収容病棟の普及とともに産院における多発例が増加してきた点から感染源調査したところ乳児の浴槽·浴水が院内における交叉感染の源であることが判明し,感染予防として抗カンジダ効果の高い塩化ベンザルコニウムによる浴槽の消毒が有効であつた。なお乳児カンジダ症では丘疹型あるいは寄生菌斑型と丘疹型の混合型が多く見られ,乳児カンジダ症の91%に口腔カンジダ陽性で口腔カンジダはまた乳児カンジダ症の発生源として大きな意義のあることがわかつた。乳児カンジダ症は抗力ンジダ剤によって容易に治癒するが,ほかの一般外用薬では難治であることを報告した。分離菌株はCandida albicans96,C. tropicalis2の計98株であつた。
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