Comparison of PCR-ISH and in situ PCR in cytodiagnosis specimens. A basic study on these methods and their clinical application.

1996 
HPV-DNAが組み込まれている培養細胞を用い, 細胞・組織切片上におけるDNA検出の増感法であるPCR-ISH法およびIn situ PCR法の反応条件などにつき基礎的検討を行い以下の結果を得た.1) PCRの反応条件は, 熱変性 (denature) 90.C1分, アニール (anneal) 55.C2分, 伸長 (extension) 72℃3分の20サイクルで最も良好な染色性をしめした.2) PCR-ISH法, In situ PCR法いずれも, 細胞診に用いられる95%エタノール固定細胞材料からのDNA検出は可能であった.3) PCR-ISH法およびIn situ PCR法にてISH法では検出が不可能とされているHPV-DNA1コピーの培養細胞SiHaの核内に陽性像を認めた.以上よりこれら方法はISH法が有する感度が低いという欠点を克服し, かつ, DNAの局在を形態学的に確認できることから臨床細胞診材料を対象にウィルスDNAの検出, さらに, 腫瘍遺伝子などの検出にも十分応用が可能であると考えられる. また, PCR法の問題点であったコンタミネーションについては, 形態学的にそれを識別できるという点で, DNA診断の信頼性も高まると考えられた.
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