Hepatocellular Carcinoma Associated with Diabetes and Hyperaldosteronemia in a Young Adult Patient

2007 
耐糖能異常を伴って診断されたウイルス性肝炎を伴わない若年者肝細胞癌の1例を経験したので報告する. 症例は25歳の男性で, 腹部膨満感および下肢浮腫を主訴に近医を受診し, 諸検査にて糖尿病および肝腫瘍を指摘され当院に紹介となった. 各種ホルモン検査結果では血中アルドステロン(421ng/dl)および尿中17-ketosteroid(17-KS)の異常高値(1,820mg/day)を認めた. 肝細胞癌を疑い, 肝右三区域切除術を施行したところ, 糖尿病は著明に改善し, アルドステロン値は正常化した. 病理組織学的検査では中分化型肝細胞癌と診断したが, 免疫染色の結果ではホルモン産生を示唆する特異的な所見はなかった. 糖尿病および高アルドステロン血症の原因は判然としないが, 腫瘍による右腎動脈の圧排伸展から発症した2次性高アルドステロン血症の可能性があり, 腫瘍切除により明らかな改善を示した興味ある症例であるので若干の考察を加え報告する.
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