TREATMENT OF TAENIA SOLIUM AND T. SAGINATA INFECTIONS WITH GASTOGRAFIN

1988 
有鉤条虫症および無鉤条虫症に, ガストログラフィンによる治療を試みた。有鉤条虫の寄生をうけた39歳の女性ではガストログラフィンが著効を示し, 頭部を有する虫体が駆出された。本例は有鉤条虫症にガストログラフィンが有効であることを示した, 最初の症例と考えられる。一方無鉤条虫症の38歳の男性ではガストログラフィンによる駆虫に失敗した。この患者は8年前に胃の切除術を受けていたため, 空腸上部が内視鏡によって観察でき, 虫体頭節の腸壁への吸着が認められたので, 生検鉗子によって頭節を切除回収した。残余虫体は, 下剤の投与により排泄された。本例は内視鏡で空腸内に条虫体を確認し, 頭節を除去することによって治療した, 甚だ稀な症例と思われる。
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