A Case of Perforation of the Colon during the Chemotherapy with Irinotecan

2005 
症例は65歳の女性で, S状結腸癌による穿孔性腹膜炎でS状結腸切除術を施行した. 術後2年5か月で血清CEA 値が漸増したため, 再発を疑い塩酸イリノテカン (以下, CPT-11と略記) による治療を開始した. 7クール施行中, 左側腹部痛と発熱を認め, CTと大腸内視鏡検査により, 横行結腸脾彎曲部の穿孔, 穿通性膿瘍と診断した. 発症6日後に, 膿瘍ドレナージおよび人工肛門造設術を施行した. 術後約2か月で退院, 1年後の内視鏡検査では穿孔部に瘢痕を認めた. CPT-11投与中に非腫瘍部消化管に穿孔をきたした報告は本例を含めて9例のみである. 便通障害例では腸管穿孔をきたす可能性があり, CPT-11投与中は注意深く便通状態を含め, 経過観察をすることが必要であると考えられた.
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