A CASE OF RECTAL INVOLVEMENT SECONDARY TO PROSTATE CARCINOMA

2005 
直腸癌と鑑別を要した前立腺癌直腸浸潤の1例を経験したので報告する.症例は72歳の男性.排便困難を主訴に当院内科を受診した.注腸造影,大腸内視鏡検査で直腸腫瘍を指摘され当科紹介となった.生検の結果,びまん浸潤型直腸癌と診断した.しかし, MRIではT2強調で前立腺左葉外腺優位の低信号化を認めた. PSAも高値であり,直腸生検の免疫染色 (PSA) が陽性であったため前立腺癌の直腸浸潤と診断し,ホルモン療法目的で泌尿器科へ転科となった.前立腺癌の直腸浸潤は比較的稀でであるが,直腸狭窄の原因の一つとして念頭に置かなければならない.
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