Statistical Observation of Vertigo and Dizziness Patients

2001 
1999年4月より2000年12月の1年9ヵ月間に市立吹田市民病院耳鼻咽喉科を受診しためまい症例1007例について, 市中病院におけるめまい症例の現状として, その疾患内訳を示した. 対象症例は, 良性発作性頭位めまい症 (BPPV), BPPV疑い, BPPV以外の末梢性前庭障害, 末梢前庭性以外の疾患, 未診断の5群に分類した場合, ほぼ20%ずつの頻度で等分された. BPPVは単一疾患として圧倒的に頻度が高く, 疑い例を含めると全体の約40%を占めた. その他の末梢性前庭障害では, メニエール病が最も多く, 疑い例を含めて全体の約8%であった. 市中病院ではめまい急性期の症例が多く, その鑑別が市中病院の重要な役割である. まず頻度の点からBPPV, BPPV以外の末梢性前庭障害, その他の疾患の順に鑑別診断を行うことが効率的と考えた. 急性期であればBPPVは誘発される眼振により診断され, 他の末梢性前庭障害についても眼振所見によって診断される率が高い. 一方で, 重症化する可能性のある脳血管障害・心循環器系障害等の鑑別も重要であり, まれでない. 急性期の鑑別で特に重要な脳出血・梗塞は対象症例の1.6%であった. 脳占拠性病変は1.2%であった.
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