術後再発に対するペムブロリズマブ投与後,遠隔期に急性肺臓炎を発症した1 例

2020 
術後再発に対してペムブロリズマブ投与21 か月後に遠隔期に急性肺臓炎を発症した比較的まれな1 例を経験したので報告する。症例は80 歳,男性。原発性肺癌のため右下葉切除(ND2a‒2)を施行し,扁平上皮癌,pT2bN2M0,stage ⅢA,完全切除であった。術後6 か月後に縦隔リンパ節(#2R),両側多発肺内転移,多発肝転移を認め,PD‒L1 発現は70%であったためペムブロリズマブ単剤(3 週毎投与)を開始した。3 コース目投与後効果判定で部分奏効維持となっていたが,28 コース目(投与開始21 か月後)に急性肺臓炎(Grade 3)を発症したため,ペムブロリズマブを中止しプレドニゾロン50 mg/日を投与開始した。間質性陰影は消失傾向を示したため,プレドニゾロンを約2 か月かけて漸減させた。現在,経過観察中でペムブロリズマブ中止後6 か月経過しているが,病勢進行を認めていない。
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