Detailed Study of Maximum Anal Canal Resting Pressure (MARP) in Patients with Anal Fissure Before and After Lateral Subcutaneous Internal Sphincterotomy (LSIS)
2005
裂肛に対して術前の最大肛門静止圧(以下MARP)の違いで,側方皮下内肛門括約筋切開術(以下LSIS)がどのようにMARPの低下に影響を与えるか検討した.対象:対象は,H10年9月~H15年3月までにLSISを施行した154例(男性50例,女性104例,平均年齢41.8歳).方法:術前,局所麻酔後,LSIS施行直後,治癒時にMARPを測定.術前のMARPでA群(100mmHg未満),B群(100~150mmHg未満),C群(150~200mmHg未満),D群(200mmHg以上)の4群に分類.局所麻酔後,LSIS施行直後,治癒時の低下度について比較検討した.結果:局所麻酔後の低下度はA群で有意に小さく,LSIS施行直後の低下度は各群間に有意差は認めなかった.治癒時の低下度は,術前のMARPが高いほど有意に大きかった.まとめ:術前のMARPが高いほど治癒時の圧が有意に低下し,またMARPの術前,術中の経時的変化をみることが,LSISを施行する際に重要であると考える.
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