術後9年目に肺・甲状腺転移・気管支内進展をきたした腎細胞癌の1例

2009 
今回,われわれは比較的稀な腎細胞癌の甲状腺転移例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.症例は55歳男性で1999年右腎細胞癌にて右腎全摘術を施行されたが,術後9年で肺・甲状腺転移が出現した.2008年4月血痰,呼吸困難にて当院精査目的で受診した.CT検査上,多発性の肺転移病変と甲状腺の腫瘍を認め,気管支内腔にも軟部陰影が存在した.翌日腫瘍片の喀出と喀血が出現したため緊急入院となった.喀出腫瘍片の病理組織学的検査で腎細胞癌の甲状腺転移と診断され,泌尿器科転科となった.2008年6月より泌尿器科にてインターフェロン(OIF)500万単位を週3回投与開始され,2009年1月現在も継続中である.
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