Fibrolamellar hepatocellular carcinoma の1切除例
2001
Fibrolamellar hepatocellular carcinoma (FLC) の1切除例を経験したので報告した. 症例は16歳の日本人男性. 某病院で focal nodular hyperplasia (FNH) の診断にて約2年間経過観察されていたが, 腫瘍の増大傾向を認めたため, 当院紹介となった. 腫瘍は中心性瘢痕を有し, 腹部CT検査における同部位の造影増強効果と血管造影における spoke-wheel appearance 様の所見というFNHと類似した画像所見を呈した. 拡大肝左葉切除を施行し, 切除標本では腫瘍中心部に星芒状瘢痕を認めた. 組織学的には, 好酸性の胞体を有する大きな多角形の腫瘍細胞と層状構造を形成する膠原線維が介在しており, FLCと診断された. 術前画像検査では, 中心瘢痕部の造影パターンとシンチ所見がFNHとの鑑別点であった.
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