Repression of the Capacity to Produce Tumor Necrosis Factor Alpha in Candida albicans-Infected Mice and Reversal of the Repression by Oral Juzen-taiho-to Treatment

1997 
Candida albicansの致死感染マウスにおいて,みとめられる漢方方剤十全大補湯の感染防御効果のメカニズムの解明を目的としてマクロファージ機能がCandida感染および十全大補湯投与によってどのような影響をうけるかを,腫瘍壊死因子(TNFα)の産生能を指標に検討した。ICRマウスにC.albicansを静脈内接種後,経時的に採血しTNF活性を測定したところ,感染後24時間以内では,検出しえなかった.そこで,TNF産生を促す二次刺激作用を有する溶連菌製剤OK432を,Candida感染後様々なタイミングに投与し,2時間後に血清中に誘導されるTNF活性を測定した.Candida感染マウス群においては,感染3-6時間後では非感染対照群マウスにくらべて10倍以上の量のTNFが誘導されるのに対し,24-48時間後では,逆にその誘導が有意に抑制された.しかしこのTNF産生の抑制は感染3時間後に十全大補湯製剤TJ-48 2g/kgを経口投与することによって緩和された.これらの結果より,Candida感染はマウスのマクロファージ機能を一時的に亢進した後に低下させること,またこの機能低下は十全大補湯投与によって緩和されることが示された.
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