Basic Study on Steam Gasification of Food Wastes

2007 
厨芥を模擬した食品混合物を試料として, 熱分解および水蒸気雰囲気における熱化学反応の基本特性について検討した。また, 比較のために, 木屑についても検討した。その結果, 食品の熱分解雰囲気における反応性は木屑と比較して若干劣るが, 水蒸気雰囲気ではほぼ同等となることを明らかにした。また, 食品の水蒸気ガス化において, 試料中炭素のガスへの転換率は0.89と非常に高くなることがわかった。これを発生ガスの保有熱量で評価すると, タール改質によるものが約44%であり, 熱分解およびチャーのガス化によるものが約56%であった。このことから, 食品を熱化学反応によりガス化する場合, 高温の水蒸気雰囲気で行うことが有効であり, 水素に富んだエネルギーガスを回収することができる。特にタールを高効率で改質することにより, ガス回収量は大幅に向上でき, 木屑に遜色のない燃料として利用できる可能性が示唆された。
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