Curing Furcation Involvement Caused by Bilateral Enamel Projections.

2001 
根分岐部病変は, 複根歯の根分岐部の歯周組織が崩壊している病的な状態を言う。複根歯は, 単根歯と比較すると形態が複雑であり, 歯周治療が困難となっている。これら根分岐部病変の原因は, 慢性辺縁性歯周炎の進行に伴うポケット形成, エナメル突起などの歯冠形態の異常, 歯髄疾患に起因する髄床底孔および側枝,不完全な歯内治療, 二次的な原因とされる咬合性外傷などが挙げられ, これらが単独あるいは複合することによって発症するとされている。根分岐部病変の原因の一つとされるエナメル突起は, 結合組織性付着を阻害し, そのためプラークが蓄積し歯周炎の進行によりアタッチメント・ロスが生じやすくなることから, Master & Hoskinsが3段階に分類した。また, 様々な原因によって引き起こされた根分岐部病変は, その進行状態をLindhe & Nymanが3段階にGrickmanが4段階に分類を提唱した。そこで, 今回臨床30%の高頻度に出現するエナメル突起が原因によって発症した両側下顎第一大臼歯の根分岐部病変に対して, モチベーション・初期治療を行い, 下顎左側第一大臼歯の根分岐部病変については, Lindhe & Nymanの分類2度であったため, Lindhe & Nymanの分類2~3度に基づいた処置を行った。一方, 下顎右側第一大臼歯の根分岐部病変については, Lindhe & Nymanの分類3度ではあるが, Lindhe & Nymanの分類1度を中心とした処置を行った結果, 良好な治癒経過が得られたので報告する。
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