口腔癌におけるセンチネルリンパ節(SN)生検の臨床応用成績

2005 
口腔癌N0症例おける微小転移の検出に,センチネルリンパ節(SN)生検が試みられている。われわれは,RI法と色素法によるSN同定と,準連続切片および定量化PCR法による術中診断を応用したSN生検の有用性を報告してきた。今回,口腔癌におけるセンチネルリンパ節生検の臨床応用について検討した。口腔癌N0症例におけるSN生検の転移診断の結果,陽性率は35%で,精度は95%であった。舌癌10例では,4例でSN生検によるリンパ節転移が同定された。この4例中3例で,転移陽性リンパ節はすべてSNとして同定されていた。SN生検で転移陰性と診断した1例で術後頸部リンパ節転移を認めた。今後,さらなる検討は必要であると考えるが,口腔癌においてSN生検のコンセプトは成立し,本手法が頸部郭清術の指標として臨床応用できると考えられた。
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