Fundamental study for the development of automatic fixation apparatus of cytologic smear preparation. Second report. On usefulness of membrane filter method in endometrial cytology.

2000 
目的: 子宮内膜細胞診の標準化を目的に, メンブレンフィルター法の有効性と問題点について検討した.方法: 本研究には, エンドサイトまたはエンドサーチで採取された良性90例, 子宮内膜増殖症2例および子宮内膜癌8例を用いた.擦過材料は直接塗抹標本作製後, 生理食塩水中に洗い出し, 孔径10μmのメンブレンフィルターで濾過し, 95%エタノール固定後Papanicolaou染色を施した.結果: メンブレンフィルター法では吸引困難が25例 (25%) に存在したが, その原因の大半は粘液の混入であった.メンブレンフィルター法の標本背景は血液成分や壊死物質が少なく, 直接塗抹標本に比べ上皮細胞の観察は容易であった.出現した集塊はメンブレンフィルター法ではNGSES (normal glands surrounded by endometrial stroma) が49.5%, 開口型腺管が30.7%と多いのに対し, 直接塗抹法ではシート状集塊が61.4%を占め, メンブレンフィルター法でより組織構築が保たれた.子宮内膜増殖症では閉鎖型腺管, 偽乳頭状集塊, 腺密集集塊および拡張腺管の頻度が高く, 癌例では小型不整形集塊の出現が鑑別診断上最も重要な所見と思われた.結論: メンブレンフィルター法はより組織の特徴を反映した方法であり, 内膜細胞診の標準化の可能性が示唆された.
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