The Usefulness of Lithotomy Position with the Back Stretch for Operation in the Lower Rectum.

1996 
手術操作の困難な下部直腸手術において, より良好な視野を得るための体位の工夫をし, X線学的に視野の展開の程度を検討した. 対象は, 直腸の手術を施行した7例で, 病変の部位はRs2例, Ra2例, Rb3例である. 方法は, 術前直腸を造影し, 恥骨上縁を金属片でマーキング後, 患者の側面より仰臥位, 砕石位, 腰部高位の砕石位で骨盤部のX線撮影をし, 術者の視野の位置となる天側よりみた直腸肛門側下端と恥骨上縁, 第5腰椎体後縁との位置関係を検討し, 視野展開の指標とした. 手術は腰部立位の砕石位で行い, 術者にこれまで行っていた砕石位と比較して, 視野の展開につき質問し, 体位についての評価を行った. 実際に視野の指標となる恥骨上縁と直腸下端の距離は, 仰臥位で平均4.8cm, 砕石位で8.4cm, 腰部高位の砕石位で5.5cmとなり, 術者の評価でもRs直腸の手術以外の全例で視野の展開が良好になったと評価され, 腰部高位の体位の有用性が示唆された.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []