A STUDY ON THE MECHANISM OF OCCURENCE OF ANGINA PECTORIS AT REST

1971 
安静狭心症の発生機序の解明と診断の1方法とすることを目的として,安静狭心症,労作狭心症発作のない対照など,計53例の症例にテレメーター心電図の長時間連続磁気テープ記録を行ない,次の成績を得た. 1)狭心発作時筋後の心電図を記録し得た20例中90%の高率にST・Tの変動を認めた. 2)安静狭心症では,胸痛のない時期にST Tのダイナミックな変動が70%にみられたが,労作狭心症や狭心発作のない対照ではかような変動がみられなかつた.かようなST・Tの変動は,非発作時におげる冠不全の一過性増悪を示しているものと推定される. 3)安静時狭心発作で降下がみとめられた症例の78%は運動負荷でも同じ変化を示した. 4)狭心発作の自覚に心電図変化の先行するものが76.4%,狭心発作終了後も心電図変化の持続するものが88.5%みられた. 5)安静時狭心発作の際の心拍数の変動は,狭心発作直前では,ほとんど増加せず,発作のtriggerとしての意義は少ない. 6)安静時狭心発作の直前血圧の上昇を認め,血圧上昇が発作のtriggerと考えられるものもあるが,異型狭心症の例で,発作前心拍数増加も血圧上昇も認められないものもあり,心拍数,血圧の面から必ずしも発作の発生を説明し難い例もあつた.
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