≪日常的な診療における抗菌薬の使い方:エンピリックな抗菌薬の使い方と落とし穴≫上気道炎や肺炎の治療における抗菌薬

2008 
市中肺炎の診療で抗菌薬を決定する際には,重症度の判定と細菌性肺炎・非定型肺炎の鑑別がキーとなる.初期治療抗菌薬を決定するうえで,肺炎球菌およびレジオネラの尿中抗原の測定は,結果が短時間で判明し有用である.耐性菌増加抑止の観点からニューキノロン系抗菌薬は,エンピリック治療の第一選択薬としては推奨されていない.抗菌薬は投与を開始してもただちに臨床的改善が得られるわけではないので,効果判定は 72時間程度で行い,それまでは抗菌薬の変更はしない.ただちに臨床的改善が得られないからといって 1,2日で抗菌薬を変更すると治療効果が判定できない.
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