A case of air embolism in a patient with fenestration for chronic empyema
2009
症例は81歳,男性.20歳時に肺結核により左人工気胸療法が施行された既往があり,以後,慢性膿胸となった.2004年9月に有瘻性膿胸となったため膿胸腔の開窓術を施行し,以後連日のガーゼ交換を行い経過観察していた.2008年10月,突然の左半身不全麻痺を発症し,救急搬送され,頭部CTで脳空気塞栓症を認め,膿胸腔を経由し肺静脈系へ空気が流入したものと推定された.その後,脳保護剤,酸素投与,補液のみで軽快,退院した.膿胸開窓術後に生じた脳空気塞栓症はこれまで報告がなく,非常に稀である.開窓術後の処置を行う際には,脳空気塞栓症は念頭に置くべき合併症の一つと考えられた.
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