Lteral Node Dissection for Rectal Carcinoma

1994 
1946年より88年までに癌研外科で手術された単発直腸癌根治術1124例のうち側方リンパ節郭清が行われた514例について転移の頻度ならびに,その治療成績について検討した.側方リンパ節転移陽性例は23.9%(123/514例)であった.側方転移陽性率はとくに,壁深達度の深いもの(p<0.01),歯状線からの距離の短いもの(p<0.01),および上方向転移を有するもの(p<0.01)で有意に高かった,側方転移陽性101例の5年生存率は,32.7%であったが,側方陽性でも上方向転移陰性の場合は61.5%と良好であった.また側方転移陽性例でも壁深達度が浅いものでは治療成績がよく,とくにpmまでのものは5生率75.0%と予後良好であった.以上より,腫瘍下縁が歯状線から6.0cm以内で,深達度ss,a1以深の症例,とくに上方向転移陽性のものでは側方郭清が必要と考えられた.またpm癌でもDL上4cm以下の症例で,術前検査で側方転移の疑われる場合には,少なくとも片側の積極的な郭清が望まれる.
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