Case Report: A Trial of Trans-appendical Decompression for Obstructive Rectal Cancer

2004 
症例は76歳,女性.便秘を主訴に近医入院.注腸検査で直腸の全周性狭窄を認め直腸癌の診断で当院紹介受診.同日緊急入院とし禁食にて管理した.数日後著明な腹部膨満,嘔吐を認めたため経肛門的にイレゥスチューブを挿入,減圧に成功した.腹部所見は一時軽快したもののチューブの自然抜去があり腹部膨満の再増悪を認めたため,全身麻酔下に虫垂を腹壁外へ挙上して固定し,経虫垂的にイレウスチューブを右側結腸に挿入した.効果的な減圧が得られ,閉塞部位口側の造影検査も可能であった.チューブ挿入後7日目に根治術を施行した.開腹したところ,腸管の前処置は良好で拡張はなく,低位前方切除術を施行し,チューブ挿入部は盲腸部分切除術を行った.術後は創感染を認めたが経過は良好であった.大腸癌イレウスに対する治療方針は施設によって異なるが,人工肛門を造設しない本法は初期治療の選択肢の一つとして検討すべきと考えられた.
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