A Case of Esophageal Ulcest with Hemorrhagic Shock Undergoing Emergent Esophagectomy.

1991 
大量吐血にてショックとなり緊急手術を施行した食道潰瘍の1例を本邦報告391例の食道潰瘍の考察とともに報告する.症例は, 41歳男性で家庭薬販売業であり服薬の習癖があった.初回吐血では近医にて胃切開したが出血点が不明で, 2回目の吐血では内視鏡検査で中部食道と下部食道に各1この潰瘍を認め, 出血性下部食道潰瘍にはエタノールを注入し止血した.3回目の吐血で当科に紹介され, 内視鏡検査で中部食道潰瘍に露出血管を認めたが出血はなく, 下部食道潰瘍は治癒傾向を示していた.2日後4回目の吐血にてショックとなり, 内視鏡検査にて中部食道潰瘍から動脈性の出血を認めたが止血できず, 緊急手術にて右開胸し中部食道潰瘍の上下を結紮後, 血圧が上昇しショックを離脱し, 食道切除術を施行した.術後64病日に合併症もなく退院した, 出血性ショックを伴う食道潰瘍では, 緊急開胸し潰瘍上下での食道結紮が, 安全に手術を施行する上での1つの手段と思われた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []