高等学校社会系教科における導入学習に関する授業開発の研究(IV) : 「日本史B」導入単元の場合

2010 
昨年度までの3か年に地理・世界史A・現代社会の3科目において行われた研究の続編として, 今年度は日本史Bにおいて高等学校社会系教科における導入学習に関する授業開発の研究を行ったものである。まず授業開発の視点としては, 「教科・科目」の最初の段階としての導入学習を意図し, 中学校の歴史的分野から高等学校「日本史A」及び「日本史B」の橋渡しを行うための導入単元及びその授業開発を試みるというものである。次に, 導入単元の内容構成の視点としては, 最初に日本史の時代区分を想起させつつ, 各時代の政治の特色や世界との関連についてみていくことによって, 日本史の枠組みと世界との関係を確認する。2番目に, 開国という主題について, 開国によってどのように政治や経済, 文化などが変わったのかという視点にもとづき, 世界の変化と日本への影響や近世から近代へという時代の変化やその特徴をとらえる。また, その中で, 政治や経済, 文化などがそれぞれ相互に関連し影響を及ぼし合っていることにも着目し, 歴史を多角的に考察することの大切さも示している。
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