PRIMARY SMALL INTESTINAL CARCINOMA WITH SEVEN SYNCHRONOUS COLONIC CARCINOMA

2008 
患者は64歳,男性.左下腹部腫瘤にて当院を紹介された.既往歴は53歳で直腸癌にて高位前方切除術を施行され,悪性疾患の家族歴は認めなかった.術前の大腸内視鏡検査では,計4箇所の病変を認め,生検ですべて腺癌と診断され,入院時の血清CEA値は425.2ng/mlと異常高値を示した.2005年11月の手術時にTreitz靱帯から15cm肛門側の空腸にも腫瘍を認め,大腸亜全摘術(D3郭清)と空腸部分切除術を施行した.肉眼的所見では上行結腸に2病変(2型,0型-Is),横行結腸に3病変(2型),下行結腸に2病変(2型)の7病変と小腸の1病変(2型)の計8病変を認めた.病理組織学的所見ではいずれも腺癌でリンパ節転移はなく,1病変がmの早期癌,他は全てStage IIの異時性多発大腸癌で原発性小腸癌を伴った多重癌と診断した.術後血清CEA値は正常化したが,術後15カ月目に小腸癌が原発と思われる全身リンパ節転移を認めた.
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