日光角化症とBowen病に対するメタルハライドランプを用いた光線力学療法(PDT)の治療効果の検討

2011 
日光角化症とBowen病に対するメタルハライドランプを用いた光線力学療法(PDT)の治療効果について検討した。30名の患者から合計39病変,日光角化症31例とBowen病8例について検討した。全例臨床的寛解まで照射し,組織学的に治癒判定を行った。また,判定に際しp53蛋白発現を参考にした。日光角化症とBowen病の寛解率はそれぞれ87.1%と62.5%であり,痛みなどの副作用で治療が中断することもなく,満足できる結果であった。日光角化症の病理組織学的分類の5型とBowen病,それぞれについて照射量を検討し,推奨照射量と回数を提案した。治療前に病理組織学的検討を行い,病型に合わせた照射量を選択することで,日光角化症は1から2回の施行,Bowen病は3回の施行で寛解が期待でき,PDTは症例によっては第一選択になりうる治療法と考えた。
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