INTESTINAL OBSTRUCTION DUE TO MECKEL'S DIVERTICULUM IN A PATIENT WITH ANISAKIASIS

2008 
Meckel憩室内のアニサキス感染により憩室が癒着し,イレウスを発症した症例を経験したので報告する.症例は36歳,男性.突然の腹痛にて発症し,イレウスにて入院となった.イレウス管による保存的治療でイレウスは解除したが,2カ月後にイレウスが再発したため腹腔鏡下手術を行った.Meckel憩室と腸間膜が癒着し,バンドの形成を認めた.切除標本の病理組織検査によりMeckel憩室内にアニサキス虫体を認め,アニサキス感染が憩室炎を引き起こし,癒着を生じたことが明らかとなった.Meckel憩室を術前に診断することは困難であり,腹腔鏡が診断に有用であった.消化管アニサキス症は腸管の癒着を引き起こし,イレウスの原因となりうる.
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