rt-PA静注禁忌例・重症脳梗塞例に対する緊急脳血管内血行再建術

2008 
【背景及び目的】rt-PA静注(IVtPA)禁忌例・重症例に対する緊急脳血管内血行再建術(ENER)の有用性を検討した.【方法】脳梗塞連続301例中,ENER(ENER群)とIVtPA(IVtPA群)を施行した例にて,治療前NIHSSスコア中央値(B-NIH),直後の再開通例(RE),24時間後のNIHSSスコア改善例(G-24NIH),症候性頭蓋内出血例(sICH),3カ月後のmRS良好例(G-3mRS)を比較した.【結果】ENER群(11例)とIVtPA群(13例)にて,B-NIHは20点,16点(p<0.05),REは9例と5例であった(p<0.05).G-24NIHは7例,5例,sICHは0例,1例,G-3mRSは4例,6例であり,各項目で有意差はなかった.【結論】IVtPA禁忌例・重症例に対するENERは,少数例ではIVtPAと同程度に有用であり,今後,多数例での検討が必要である.
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