固形癌および悪性リンパ腫の癌化学療法後の血小板減少症に対するYM 294(rhIL-11)の前期第II相試験

2005 
癌化学療法により血小板減少を来した固形癌および悪性リンパ腫患者を対象として,YM 294の有効性,安全性および有用性を検討する前期第II相試験を実施した。治験担当医師判定による有効率(有効以上)は,25μg/kg 以上の用量でいずれも66.7%であり,血小板数最低値の上昇あるいは血小板輸血量の減少が確認された。安全性について,副作用は発熱,浮腫,心電図異常,体重増加が認められたが,いずれも回復が確認され特に重篤なものではなかった。また,本剤との関連性が否定されなかった臨床検査値異常変動についても,いずれも回復が確認され特に重篤なものはなかった。以上の結果より,本剤の25μg/kg 以上の用量において,固形癌および悪性リンパ腫患者における癌化学療法による血小板減少症に対する有効性が示唆され,今後25μg/kg 以上の用量での有効性および安全性の確認が必要と考えられた。
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