A clinical analysis of surgically resected lung cancer complicated with idiopathic interstitial pneumonia

1999 
特発性間質性肺炎 (IIP) を合併した肺癌は切除後に急性増悪をきたしやすく, その術中術後管理は重要である.IIP合併の肺癌切除を8例経験し, その管理方法や術後経過を検討した.症例は男7例, 女1例, 年齢63~77歳.8例中第1例目が術後39日目にIIPの急性増悪で死亡した.第2例目以降は術中術後の酸素投与を必要最小限とし (PaO2 : 80-100 mmHg), 第5例目以降は周術期にステロイド投与を併用した.この7例は増悪なく退院できた.しかし, 退院後2ヵ月以内に3例が急性増悪し, 術後6ヵ月以内に呼吸不全で死亡した.このため第6例目以降の3例は術直後よりエリスロマイシンを投与し (1例は術前より), 退院後も継続した.この3例は退院後もIIPの増悪がなかった.以上の結果より, 術後増悪の予防のために, 1) 術中術後の酸素投与は最小限とする, 2) 周術期にステロイドを投与する, 3) 術直後 (できれば術前も) よりエリスロマイシンを投与し, 退院後も継続することが有用である可能性があり, IIPの急性増悪の高い死亡率を考えると, これらの予防処置とともに慎重な術後及び退院後のフォローアップが重要と思われた.
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