Themally Stimulated Current of Metallophthalocyanine Dispersed Systems.

1996 
金属フタロシアニンをポリエステル樹脂に分散させた有機光伝導体の熱刺激電流 (TSC) 測定を行い,キャリヤーのトラップおよび脱トラップ過程から光伝導機構について検討を行った。これらの有機,光伝導体を分散している樹脂の分極による緩和電流および光照射により固有の準位にトラップされたキャリヤーによる TSC ピークが観察された。このピークの大きさは照射光の波長に大きく依存することがわかった。数個のトラップが重畳して一つのピークを形成している場合,トラップ準位は TSC の理論曲線を代数的に加算するカーブフィティング操作によって計算的に求められることを示した。.また連続したトラップの場合はサーマルクリーニング法が有効であることがわかった。TiO(pc)/PEs 分散膜のトラップの準位分布は TiO(pc) 粒子の大きさ,粒子間距離および結晶系に大きく依存し,トラップサイトの密度は TiO(pc) の粒径より表面積に依存すると考えられることから,それは TiO(pc)-PEs 粒子の表面あるいは界面にトラップサイトが存在すると結論した.さらにα,β,γおよび無定型 TiO(pc) のトラップ特性についても調べた。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []