Various modes of hemopurification for acid-base balance and lipid metabolism

1985 
酢酸透析, 重炭酸透析ついで酢酸, 乳酸および重炭酸をそれぞれ置換液として行った血液濾過法を比較し, 各種アルカリ剤が酸塩基平衡と脂質代謝に及ぼす影響につき検討した. その結果, 1) 重炭酸透析では酢酸透析に比較して酸塩基平衡が緩徐に是正された. 2) 酢酸および乳酸による血液濾過法では重炭酸濾過よりpHの是正が不十分であり, 逆に重炭酸濾過ではalkalosisに傾く傾向にあった. 3) 酢酸透析および酢酸濾過では施行後血中酢酸濃度は有意に上昇し, しかも酢酸透析においてより高値を示したが, 治療中止とともに速やかに正常値に復した. 4) 乳酸濾過で施行後血中乳酸およびピルビン酸値は有意に上昇し, 治療中止後も血中乳酸値は高値を示し, さらに1ヵ月間の治療後には, 濾過施行前の乳酸値が正常値よりも高値を示した. 5) 酢酸および重炭酸の各治療群間において, 血中総コレステロール値, HDL-コレステロール値および中性脂肪値の差を認めなかったが, 酢酸透析より重炭酸透析へ変更した症例の約23%に血中HDL-コレステロール値および中性脂肪値の改善を認めた.
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