The Role of the Central Committee on the Quality Control of Mammogranhic Screening

2001 
がん検診の施行主体が自治体に委ねられた現在, 検診の精度管理がいかに行われるかは課題である。特に乳癌検診へのマンモグラフィ導入にあたっては, 撮影・読影などについての精度管理が必要であり, この精度管理システムの確立なくしてマンモグラフィ検診は成り立たない。日本乳癌検診学会を中心に関連学会の協力のもと, マンモグラフィ検診精度管理中央委員会を設置し, 本委員会には教育・研修委員会と施設・画像評価委員会の小委員会を設置した。本委員会は他臓器がん検診にはみられない, 本邦では初めてのシステムである。教育・研修委員会はすでに活動を開始し, 医師・技師に対して診断精度を一定に保つために読影, 撮影などの教育研修を実施している。さらに施設・画像評価委員会も検診実施機関に対して診断機器や画質などの評価を行う予定である。今回の厚生省から出された「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」および「がん検診実施上の留意事項」の中に精中委の位置付けが示され, 本精中委が他臓器がん検診には見られないシステムとして行政に認知された。今後, この精度管理中央委員会への社会的認知と各地域の「精度管理委員会」との連携が重要なポイントといえる。
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