CTによる大腸癌術後intensive follow upの意義

2005 
はじめに: 大腸癌根治手術後の早期再発発見を目的としたintensive follow up法の妥当性を検討した. 対象および方法: 1986~2001年までの大腸癌根治度A症例のうち単発再発を認めた126例を対象とした. 4か月に1回のCTにより再発を発見された症例をintensive群(以下, I群, n=66), 1年に1 回のCTにより再発を発見された症例をconventional群 (以下, C群, n=60) に分類し, 生存期間 (ST), 無再発期間 (DFI), 再発後生存日数 (SAR) をretrospectiveに検討した. 結果: DFIはI群が467日, C群が690日で有意差を認めたがSARはそれぞれ943日, 767日であり有意差はなかった. また臓器別に検討すると肺再発のSARはI 群で1,296日, C 群で925日であり有意差はないものの改善される傾向を認めた. 考察: CTによる大腸癌術後intensive follow upは再発後生存日数の向上には寄与しなかった. しかし腫瘍マーカー, 問診でスクリーニングが困難な肺再発においては再発後生存日数が向上する可能性が示唆された.
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